断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

らすかる

  昼から『アリのままでいたい』の試写会へ。とても面白かった。
f:id:dantyutei:20150705002648j:image
 夕方から畑へ。悲しいことに、順調に膨らんでいたトウモロコシが全て獣害にあっていた。手先の器用な哺乳類の仕業であることは確かで、ニホンザルのいない地域なので、アライグマだろう。
 畑でよくお会いする方に、ここはトウモロコシを作ると必ず動物にやられると話していたが、このことかと納得した。
近くの中規模のトウモロコシ畑もやられている様子で、被害は深刻に思えた。
 畑は西区だが、実は中央区の自宅のベランダにもアライグマが出現したばかりで、福岡では都心部から郊外までかなりアライグマが蔓延していることが実感としてわかった。
 イノシシやシカ、アナグマとはまた違った獣害なので、農家の人は新たな敵に戦々恐々としているかもしれないし、あるいは相手がどんな動物かまだ把握できていないかもしれない。

f:id:dantyutei:20150705001948j:image

f:id:dantyutei:20150705001951j:image

息つく暇にて

 久しぶりの日記。毎日1000人近い方が見てくださっているのに、申し訳ないです。
なんだか猛烈に忙しい。展示の準備のほか、いろいろな依頼に対応し、息つく暇がない。展示以外とは、主に夏の昆虫行事や他機関での展示に関するものである。
 今週から東京農大の杉本嵩臣君が博物館実習で来ていて、胎中君や辻君も一緒に展示の準備を手伝ってもらっている。とても助かる。
 実は知久さんも来ているが、あまり助言できておらず、申し訳ない状況である。
明日は久しぶりに少し休もうかと思う。

f:id:dantyutei:20150703202728j:image

 『きらめく甲虫』の見本刷りがとどいた。いろいろな方の助けがあって、本当に良い本が出来た。ありがとうございました。また詳しく紹介する。
f:id:dantyutei:20150703203701j:image

きらめく甲虫 【本】

7月10日に「きらめく甲虫」(幻冬舎刊)が出版されます。世界の美麗甲虫、とくに金属光沢をもつ種を選び、高解像度の標本写真とこれまでにない印刷技術で1冊の本にまとめました。とにかくきれい。ありそうでなかった本です。

Amazonでも予約開始しています。もちろんお近くの本屋さんにこのページを見せれば、そのまま予約できます。

 きらめく甲虫

 

f:id:dantyutei:20150619113336j:plain

f:id:dantyutei:20150622135435j:plain

北海道採集7日目

夜中の3時ごろに苫小牧に到着。展示室用のゲンゴロウの採集を試みる。

懐中電灯を照らすと水中に泳いでいるゲンゴロウが見え、1時間ほどで十分な個体数が採れた。

f:id:dantyutei:20150614114039j:plain

f:id:dantyutei:20150614114046j:plain

明け方からオサムシのトラップを回収。セスジアカガネオサムシが採りたかったのだが、オオルリオサムシやエゾアカガネオサムシが入っただけだった。

f:id:dantyutei:20150614114057j:plain

小松君がミズグモを撮影したいとのことで、あちこちの湿地をめぐる。ここは素晴らしいがダメだった。

f:id:dantyutei:20150614114114j:plain

ここも素晴らしいが、ダメだった。

f:id:dantyutei:20150614114126j:plain

f:id:dantyutei:20150614114132j:plain

トキソウ。

f:id:dantyutei:20150614114139j:plain

イトヨ。

f:id:dantyutei:20150614114150j:plain

空港でジンギスカンを食べて福岡へ帰る。今回は大移動で疲れた。

いろいろと場所を教えてくださった方やご案内頂いた方々にはお礼申し上げます。

f:id:dantyutei:20150614114158j:plain

北海道採集6日目(6月11日)

美幌博物館の鬼丸さんのご案内で、エゾゲンゴロウモドキの池へ行く。残念ながら見つからなかった。

f:id:dantyutei:20150614114015j:plain

午後から丸瀬布へ。喜田さんのご案内でシノノメアリスアブを探すが、こちらも残念ながら見つからなかった。池でゲンゴロウモドキをいくつか採集した。

f:id:dantyutei:20150614114023j:plain

夕方、ふたたび美幌へ戻る。昼間の池を見に行くが、エゾゲンゴロウモドキの成虫は見つからず、幼虫がいくつか見つかったのみだった。夜のうちに苫小牧へ向かう。

北海道採集5日目(6月10日)

厚岸の臨海実験場に行く。とても良い環境だが、潮の時間が予定に合わず、仕方なく移動する。

f:id:dantyutei:20150614113928j:plain

それから根室周辺に行く。残念ながら目的のハネカクシはほとんど見つからなかった。環境はあまり変わっていないし、時期も悪くないはずなのに、不思議である。写真は春国岱。

f:id:dantyutei:20150614113944j:plain

夕方、美幌へ移動し、オサムシのコップを仕掛ける。

北海道採集4日目(6月9日)

翌朝、道南で同行者が採ったタケノコで、タケノコご飯を作った。

f:id:dantyutei:20150614113740j:plain

前夜に仕掛けたオサムシのトラップを回収。マイマイカブリが2頭入っているだけでがっかり。

f:id:dantyutei:20150614113753j:plain

それから厚岸方面へ移動する。素晴らしい塩生湿地が広がる。中央はタンチョウ。

f:id:dantyutei:20150614113817j:plain

環境は変わっていたが、ホテイウミハネカクシは健在だった。大学院生のころに私が日本初記録として再記載したもの。

f:id:dantyutei:20150614113837j:plain

アマモ場が広がり、足元にはアサリがごろごろしていた。

f:id:dantyutei:20150614113847j:plain

f:id:dantyutei:20150614113902j:plain

f:id:dantyutei:20150614113914j:plain

北海道採集3日目(6月8日)

今日は日高から十勝三股へ移動。途中の雪渓脇でふたたびメクラミズギワゴミムシ掘りに挑戦。エゾガロアムシが出るばかりで、あえなく敗退した・・・。

f:id:dantyutei:20150614112849j:plain

途中の峠にて。キタキツネはどこも多かった。

f:id:dantyutei:20150614112902j:plain

夕方、幌加温泉に到着。耳の遠いおばあさんとお手伝いのおじいさんが切り盛りしており、布団や食事は難しいとのことで、寝袋で素泊まりとした。暖かくて快適だった。

f:id:dantyutei:20150614112935j:plain

f:id:dantyutei:20150614112946j:plain

夜、周辺の池を見に行くと、ゲンゴロウモドキがたくさんいた。

f:id:dantyutei:20150614112921j:plain

北海道採集2日目(6月7日)

朝はオサムシのトラップをかける。

それからユウバリメクラミズギワゴミムシを探す。

小松君は見当違いのところを掘っていたが、私が無事に掘り出した。と思ったら、ズンドウメクラチビゴミムシだった。残念。

f:id:dantyutei:20150613230339j:plain

f:id:dantyutei:20150613230321j:plain

f:id:dantyutei:20150613230352j:plain

それから蝶の場所に行き、その夜は日高へ移動し、そこのキャンプ場で宿泊した。