断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

夏休み子ども科学電話相談

8月1日と2日はNHKの「夏休み子ども科学電話相談」に初出演だった。緊張し、あとで、「こう答えればよかった」と反省することしきりだったが、楽しむこともできた。とくに印象的だった質問は、「どうして世界のカブトムシは日本のカブトムシよりかっこいいんですか」というもので、これにはスタジオもざわついた。自分も小さい時に同じ気持ちだったのと、ほとんどの大人が主観的だと一蹴しそうなことだったので、あえて答えた。彼が大人になって思い出してくれたら嬉しい。

NHK|夏休み子ども科学電話相談

カブトムシゆかりちゃん

さかのぼること7月29日はカブトムシゆかりちゃんと神田の書泉グランデで講演会をした。講演会も楽しかったのだが、とにかくカブトムシゆかりちゃんが可愛くて、そのあと虫屋のおじさんたちと飲み会をしたのだが、みんな鼻の下を伸ばしていた。

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梁君

8月8日まで台湾から梁君という学生が来ていて、ハネカクシの記載分類の手ほどきをした。なかなか調子よく仕事が進んだ。梁君の彼女は比文でヤドリバエの分類をしていて、8日の夜は杉本君をまじえて4人で飲んだ。

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同じく8日は大阪教育大学から松岡さんという学生さんが来ていて、クサアリの同定を指導した。「毛並み」が大事で、本当に難しいけど、コツをつかむとわかる。ただし、6月に採集したのだが、摩耗した個体が多く、一部の巣のものでは難儀して保留となった。

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初 宮崎

昨日(8月11日)は宮崎県博で講演をした。満員御礼で、楽しい時間となった。

その前日、県博の外山さんと八木真紀子さんに、イカリモンハンミョウの観察に連れていっていただいた。とても美しい砂浜で、波打ち際のを走るイカリモンハンミョウは本当にすばらしかった。採集する予定はなく、この目で見ておきたかったのである。小松君も同行し、彼は存分に撮影した。途中の道にいたオオテントウにも感動した。

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木船先生の標本と文献

今日は故木船先生の標本と文献を受け取りにご自宅に伺った。書籍や論文は予想外の量で、軽トラが満杯になってしまった。棚から下ろし、紐で縛り、軽トラに積んで、大学で下ろしてひとまず廊下に並べた。とても良い本もあり、ありがたかった。標本も重要なものがあり、ネジレバネのホロタイプが複数出てきたのには驚かされた。

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本の執筆

この8月の末に講談社と東京書籍から2冊の本が出ることになっている。どちらも写真を主体に私のエッセイを含むものである。とはいっても全く毛色の違う内容である。

これまでこの2冊の関係の執筆などに追われていたのだが、ようやくひと段落した。あとは校正と小さな加筆である。

明日から一時中止になっていた学生の系統解析の手伝いと、アフリカのヒゲブトオサムシの展足を黙々と行う予定である。楽しみだ。

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