畑近況
夏の忙しさで放置して、気が付いたらひどいことになっていた我が畑だが、このごろは毎週来ているおかげで、かなり畑らしくなってきた。
手前の畝から、左奥の青い箱までが私の畑。結構広いのです。
大根。9月上旬に一回蒔いたのだが、すべて虫にやられてしまったので、10月初めに蒔きなおしたもの。暖かいときに成長期を逸したので、あまり大きくはならないだろう。
スティックセニョール。花が咲き始めると春まで無限に採れる経済的な野菜。
ラッカセイは網をかぶせたが、アライグマにほとんど盗られてしまった。来年は目の細かい網を張るつもり。
通販で買ったタマネギの苗だが、いまいちだった。昨年は失敗したので、あまり期待していない。最近は密植法というのが流行っているので、やってみた。
水菜やミャンマーで種を買ってきた野菜(小松菜に似たものと、カイラン菜)。
チューリップとカニ
予算執行の関係で人探しが必要で、この1週間はそれに奔走していた。無事に5人の方々に来ていただくことができることになった。12月から一挙に作業が進みそうだ。
昨日は毎年恒例のチューリップの植え付けを行った。
また、大学の近所に住んでいる安武さん(お父さんが漁師さん)からとれたてのガザミをいただいた。ゆでて食べたが、実がぎっしりと詰まっていて、絶品だった。
ミャンマー調査
9月6日から25日までミャンマーに出かけていた。初めてのミャンマーで、しかもこれまでに経験のない大変な奥地に行くことができた。虫の成果はいま一つだったが、大変貴重な経験ができ、面白かった。ミャンマーの人々はすばらしく、また行きたくなった。来年も必ず行くことになるだろう。
近刊のご案内
8月25日前後に2冊の新刊が出ます。予約開始していますので、ぜひ!!
ーーーーーーーー
『憧れの虫たち わくわく昆虫記』(講談社)
山口進さん撮り下ろしの美しい写真とともに、私が幼少期に憧れた虫にまつわるエッセイを書いています。小さいときに虫が好きだった人たちが童心に返る一冊です。
ーーーーーーーーーー
『だから昆虫は面白い くらべて際立つ多様性』(東京書籍)
全カラーで、これまでにあまり紹介されてこなかった世界の面白い虫を紹介しています。若者研究者による新種発見・発表のエッセイも読み応えあり。ぜひご購入ください。
ビワハゴロモ展
7月23日から日本初のビワハゴロモの展示、「空飛ぶ水彩画 ビワハゴロモ」を開始した。9月中旬まで続く予定である。
安武さんと河島さんというデザイナーの方々にものすごくかっこいいチラシやポスターを作っていただいたのと、農学部の学生さんが実習の一環で手伝ってくれた。
夏休み子ども科学電話相談
8月1日と2日はNHKの「夏休み子ども科学電話相談」に初出演だった。緊張し、あとで、「こう答えればよかった」と反省することしきりだったが、楽しむこともできた。とくに印象的だった質問は、「どうして世界のカブトムシは日本のカブトムシよりかっこいいんですか」というもので、これにはスタジオもざわついた。自分も小さい時に同じ気持ちだったのと、ほとんどの大人が主観的だと一蹴しそうなことだったので、あえて答えた。彼が大人になって思い出してくれたら嬉しい。
ひらめき ときめき サイエンス
さらにさかのぼって、7月26日と27日は、それぞれ「ひらめきときめきサイエンス」で、大学でカイコとセミの標本作製の教室。
糸島 昆虫採集教室
7月28日は糸島市の昆虫教室で、毎年とは違う場所に出かけた。残念ながら虫が余り採れず、会場の近くでセミを採ってなんとか形にすることができた。バイトの学生さんたちにも感謝。
カブトムシゆかりちゃん
さかのぼること7月29日はカブトムシゆかりちゃんと神田の書泉グランデで講演会をした。講演会も楽しかったのだが、とにかくカブトムシゆかりちゃんが可愛くて、そのあと虫屋のおじさんたちと飲み会をしたのだが、みんな鼻の下を伸ばしていた。
梁君
8月8日まで台湾から梁君という学生が来ていて、ハネカクシの記載分類の手ほどきをした。なかなか調子よく仕事が進んだ。梁君の彼女は比文でヤドリバエの分類をしていて、8日の夜は杉本君をまじえて4人で飲んだ。
同じく8日は大阪教育大学から松岡さんという学生さんが来ていて、クサアリの同定を指導した。「毛並み」が大事で、本当に難しいけど、コツをつかむとわかる。ただし、6月に採集したのだが、摩耗した個体が多く、一部の巣のものでは難儀して保留となった。