断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

本:生物一般

この秋のマレーシア旅行ですっかりドリアンに夢中になってしまった。これまで20回くらい東南アジアに行っていながら全くドリアンを食べていなかったなんて、なんと無駄な旅行をしていたのかと悔やまれる。次回のマレーシア旅行に備えてドリアンに関する知識…

東海大学出版の「フィールドの生物学」というシリーズものの企画がある。最初に「サイチョウ―熱帯の森にタネをまく巨鳥 (フィールドの生物学)」と「熱帯アジア動物記―フィールド野生動物学入門 (フィールドの生物学)」の2冊が出版された。どちらもなかなか面…

昆虫の古い記載論文はラテン語であることがあるが、動物学には気軽な日本語のラテン語の本がない。一方、記載にラテン語の求められる植物と菌類には、和書洋書とも良い本が充実している。この「菌学ラテン語と命名法」は手頃なラテン語の本として、動物学に…

中尾佐助「栽培植物と農耕の起源」。細石クンのブログを見て読んでみた。名著として知られるそうで、たしかにそれだけの中身の詰まった本であった。古い本だが、現在の知見はどうなっているのだろうか。わたしとしては農耕の起源の部分よりも、各植物の品種…

大阪自博の学芸員が中心となって編集された干潟観察の入門書が出た。干潟の生物の解説が中心で、干潟の成り立ちや物理的環境についてもわかりやすく説明してある。解説は大変わかりやすく、単純にとても楽しめたし、勉強にもなった。惜しむらくはカラー写真…

待ちに待った本が出た。外来種に関するガイド本はいくつかあるが、この業界は悪い意味で日進月歩。次々と新しい外来生物が日本に定着しており、既存の本はどれも不十分な内容となっている。この本は内容が新しいだけでない。近似種との区別点等、同定に必要…

「日本の渚―失われゆく海辺の自然」。先日お邪魔した京大加藤件の加藤真先生の代表的な本。この本で私は加藤先生を知り、ファンになった。日本の渚―失われゆく海辺の自然 (岩波新書)作者: 加藤真出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/04/20メディア: 新書…

【書名】 ナチュラルヒストリーの時間【著者名】 大学出版部協会編【出版社】 大学出版部協会【発行日】 2007年6月10日【ISBN】 978-4-903943-00-8【価格】 定価1680円(税込)【判・頁】 A5判/160頁 本の紹介は後ほど。それにしても一般の書店で手に入り…