金尾君、元気で
明日の朝、金尾君が京都へ旅立つ。金尾君は最初の大学院生で、修士1年生から5年間指導にあたらせてもらった。
私の無理な理想に期待以上に応えて、立派な成果を残してくれた。とにかくやるべきことをきちんとやる人で、今後もしっかり研究を続けてくれるだろう。素晴らしくいい奴だし、こういう学生に出会えて本当に幸運だった。教員になってよかったとしみじみ思った。
金尾君の専門は好白蟻性のハネカクシで、京都大学でポスドクとして同じ研究を続ける予定である。こちらでは分類学と分子系統中心だったので、京都では生態のほうに本格的に着手することになっている。分類学に始まり、総合的な自然史へ、いろいろな分野に枝葉を広げる良い例だと思う。
金尾君に幸あれ。
大学に植えたチューリップが今年も見事に咲いた。