断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

調査準備

 2月中旬からマレーシアへ採集調査に行くため、今日はその準備のひとつとして、FIT(Flight Intercept Trap)という昆虫採集道具の材料を買いに行った。赤羽のダイソーという100円ショップ(科博から近いと思っていたら、最近は原宿にも大きなダイソーができたらしい)にA3のクリアファイルを買いに行ったが、残念ながら品切れであった。しかし、そのすぐそばに別の100円ショップがあり、そこでなんとか10袋(合計30個)入手できた。しかし足りないので、さらに20袋注文した。その足で再びダイソーへ行き、同じくFITの材料として、洋ラン線と結束バンドを大量入手した。調査前にマレーシアへEMSで郵送したいので、それまでにA3のクリアファイルが届くか少し不安である。

 午後からは科博のDNA実験室でアリのDNA抽出を行った。現在進行中の研究計画のひとつであるケアリ属の社会寄生の進化のデータ集めの一環である。数日前にアメリカのWendy Mooreさんというアリゾナ大の博士課程の研究者から、貴重な北米産の標本6種を送ってもらい、その標本の抽出を行った。ひとつはAcanthomypsという北米固有の属(しかしまちがいなくケアリ属の内群)であり、大変重要な材料である。とても助かる。あとはPCRで増えるかどうか。

 夕方は20時ごろから大久保駅前の「屋台村」というエスニック料理店でDNA実験室の学生2人とビールで一杯やりながら食事をした。卵とホウレン草炒めの中華風の定食に、エビのすり身の揚げ物。その間に携帯にメールがあり、新大久保駅そばの「ソムオー」というタイ-ベトナム料理店で別の研究室の学生と事務の人で飲んでいるという。さすが金曜日である。科博に戻って仕事を済ませ、10時近くからその会に合流する。楽しい話しに爆笑のうちに終電の時間が来た。リキュール類を6杯ほど飲んだが物足りず。

写真はFIT。