断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

アリの撮影

今日は赤羽へアリの撮影に行った。

写真撮影はずぶの素人であり、野外撮影は前回の岐阜に続いて2回目である。技術的なあきらめから、少し前まで野外での昆虫撮影にはほとんど興味がなかった。しかし、山形の自然写真家の永幡さんに沿海州に連れて行ってもらったとき、彼の写真に強く刺激され、いそいでマクロ撮影のセットを揃えた。

装置はニコンのD-70、シグマの90ミリマクロ、ミノルタのツインフラッシュである。これも永幡さんに教えてもらったのだが、非常に使い勝手がよく、驚くほど簡単に、すくなくとも「観られる」写真を撮ることができる。

目的はクロクサアリとアメイロケアリの混生コロニーであり、社会寄生者のクロクサアリと寄主のアメイロケアリが仲良く一緒に暮らしている写真を撮りたかった。黒い寄生者と黄色い宿主が一緒にいるところは、わかりやすく、インパクトがあり、今後の学会発表に使えると思ったからだ。撮影地がなぜ赤羽かというと、ネットで偶然混生コロニーの写真を見つけ、そのHPの管理人の方に場所を問い合わせて教えていただいたからである。ご丁寧に地図まで頂いて恐縮でした。

結局、2時間かけて自分でもあるていど満足の行く写真が撮れた。ただし、写真の技術の低さもさることながら、写真を見る目も不確実なので、今回の写真も自己満足の可能性が高い。