断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

Asheから別刷り

朝に科博へ着たらポストにカンザスのAsheからヒゲブトハネカクシの別刷りがどっさり届いていた。以前に一部をもらっているが、その残りといった感じである。すこし前に彼の論文への反論をメールしたが、それに対するとりあえずの返答であろうか。とにかく忙しいらしいので、ゆっくりと返答する暇はないだろうし、こちらも期待はしていない。

話は変わるが、借りている標本の数は日に日に溜まる一方であり、返すだけの研究が追いつかない。だから研究中の分類群以外の標本はもう借りないようにしている。今日は大阪市博へ借りていたアリヅカコオロギのタイプ標本を返送した。標本一組を返送するというのは結構な作業であり、この先の膨大な作業が思いやられた。

午後から夕方まで「種概念勉強会」の一環でフツイマの「Evolutionary Biology」の「Species」の章の輪読の続き。しばらく中断していたもので、久々の再開である。一字一句全員が納得するまで進まないので、大変時間はかかるが、一人で読み流すよりは勉強になる。

実験の合間をぬって「地表性甲虫談話会会報」の編集。6月末出版の予定だったが、原稿が整うのに時間がかかった。来週頭までには配布したい。ついでに同会のBBSを立ち上げた。

carniolicusの他個体のPCRは、やはり増えなかった。新しい標本を期待したい。