断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

高尾山

今日は朝から名古屋の福富君が来て、そのまま一緒に高尾山へ行った。亀沢さんも一緒である。福富君の目的はこの時期に採れるアオタマムシであった。アオタマムシはもともとかなり珍しい種であったが、数年前に高尾山で雌がモミの倒木で多数採集された。いっぽう、雄は非常に得がたいもののままであった。ところが昨年、雄がある場所のブナの梢に集まることが判明した。多くのタマムシの雄は木の梢に集まる習性がある。福富君はどうしてもそのアオタマムシの雄がとりたく、いてもたってもいられずに、1泊で上京したのである。自分はアリの採集である。

結果は首尾よく採集に成功。端で見ていたこちらも素手で1頭採ってしまった。アリのほうは、運良くクサアリモドキの雌の結婚飛行時間にあたり、羽蟻を大量に採集することができた。

夜は大久保で若手虫屋の会の数人で集まった。