断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

山梨へ

今日は朝に科博により、午後から小淵沢へ出かけた。富士へ行く数日前、オオムラサキを調査している小林さんから電話があり、話しのなかで、小淵沢で見たクサアリが少し小柄で変わっていたということを聞いた。標高と場所から直感的にフシボソクサアリではないかと思い、ぜひ富士の帰りに寄らせてくださいとお願いした。しかし、昨日は採集会のあとが長引いてしまい、結局行くことができなかったため、今日改めて山梨へ出かけたというわけである。

昼過ぎのあずさに乗り、約2時間で小淵沢へ到着。駅まで小林さんが迎えに来てくださり、そのまま巣のある場所へ直行する。直感は的中し、フシボソクサアリであることを確認して一安心する。しかも、いままでに見たクサアリ類のなかでも屈指の巨大な巣で、5万近いコロニーに見えた。今回の目的は羽蟻の雄であり、無事に大量に採集することができた。しばらく採集と撮影に夢中になっていたが、小林さんに言われて気づくと周囲にウルシの幼木がたくさんあり、触れてしまっていたことがわかった。ツタウルシがたくさん生えていることには気づいており、それには気をつけていたのだが、逆にウルシには目がいかなくなっていた。あとでかぶれないか心配になり、帰りに丹念に手を洗った。気休めにしかならないが…。

その後はおいしいトンカツ屋「二葉」で食事をした。そのときに、ゴマシジミの話しになり、小林さん秘密のポイントを見せていただいた。小林さんが1頭採集していたが、非常に青味が強く、きれいな個体だった。このあたりのゴマシジミはみんなこのようにきれいだそうだ。

帰りに科博にアリを置いて帰宅した。