断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

終戦記念日

自宅から科博へ行く途中に靖国神社のある九段下を通過する。ホームを見ると、暑いなか正装したご年配の方たちが大勢見えた。このところ行き帰りの車中で文藝春秋を読んでいて、そこに終戦記念日にまつわる50人の戦争体験が掲載されているが、どれも壮絶の一語に尽きる内容で、つよく心を揺さぶられた。ちょうどそんなとき、靖国へ参拝する年配の方々の行列を見て、みなさんそれぞれが壮絶な経験をされた方と思うと、感慨深いものがあった。

午後から絵描きの続きをし、2枚描き終えた。残すところ面倒な絵は10枚。あと5日で終わる計算だ。それが終わったら別の絵を描く必要があり、道のりは長い。

9時過ぎ帰ろうとしたらすごい雷雨である。このまま出たらずぶぬれ必至なので、再び部屋に戻る。やることはたくさんあったが、あと1時間くらいでできそうなこととして、フシボソクサアリの雄アリの精巣の解剖の続きを行なった。ほとんど作業は終わっているのだが、証拠写真が必要なので、撮影に耐えうる良い標本を得なくてはならない。これが難しく、結局まともな標本を得たころには10時をまわっていた。