断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

視力と顕微鏡

以前は視力がよいのが自慢で、修士課程に入ったころには両眼そろって1.5であった。しかし、それからの顕微鏡を覗く毎日により年々視力が低下し、博士3年で一日8時間以上も顕微鏡を使うようになってからは、一気に目が悪くなってしまった。現在では右目が0.2、左目が1.2という、大変アンバランスな視力になっていて、もう眼鏡が欠かせなくなってしまっている。眼鏡をかけないと、左目が右目をかばい、右目が左目に追いつこうとし、極端に目が疲れるのだ。

右目が極端に悪くなった原因は、描画装置という、顕微鏡を覗くと、顕微鏡で覗いている物体と顕微鏡の横に置いた紙が同時に見える道具を使ったためで、これが目に大きな負担をかけた。科博に移ってからは描画装置をやめ、接眼レンズにメッシュを入れ、そのマス目と方眼紙のマス目を目算で一致させて描画する方法に替えた。しかしこれも目の負担は大きく、研究を続ける限り、視力が低下し続けそうだ。こういう方法を使っても影響が無い人もいるので、体質に似た、目の使い方が問題なのかもしれない。

今日は顕微鏡を使って計測作業をした。これもまた目が悪くなりそうな仕事だ。