断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

情けないことに二日酔いで遅刻。まあ、一日ボーっとしているより、酔いを醒ましてから来てよかった。というのも、今日は大事な行事があったからである。それは、岡山の中高生の昆虫少年と、若手数名との昼食会で、今回の学会の楽しみの一つだった。5名ほどの中高生が来ており、自己紹介としばしの会話。明るい雰囲気に終始し、昆虫少年たちの個性も伝わってきて、楽しい会だった。

今日はもう一つ重要な仕事があって、それは「地表性甲虫談話会」の小集会の主催だった。会務報告の後、まずは森林総研の磯野さんに「生物多様性調査の省力化―オサムシ科甲虫を例とした3つの事例―」というお話しを頂いた。ピットフォールトラップの調査をいかに簡便化するかという方法論に関する研究である。ピットフォールトラップはごくありふれた昆虫の定量調査だが、一般化した効率的な方法論はほとんどなく、そのような現状に一石を投じるような内容だった。次は石川県の小学校の先生の平松さんに「白山における地表性ゴミムシの分布特性」というご講演を頂いた。非常に綿密な調査の結果で、それぞれのゴミムシが非常に個性的な生態特性を持っていることを思い知ることになった。その後の質疑応答も盛り上がり、あっという間に閉会の2時間を終えてしまった。そういえば、北大低温研の戸田さんも多くのご意見をくださった。非常に夢のあるご意見ばかりで、ちょっと感動してしまった。

その後はそのまま懇親会に移り、二次会まで行き、夜中の1時過ぎに解散した。