断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は朝から夕方まで実験室。午前中は実験室のミーティングと掃除で、そのあと、特別研究生の樋口さんの研究紹介があった。フクロウの生態調査で、フクロウの面白い生態がわかり、同時に大変な調査の様子がつたわってきた。

ケアリ属の分子系統の作業が一通り終了した。こちらでもいくつかの解析を行うが、同時に共同研究者のSteiner夫妻にもファイルを送った。この仕事に関しては、もうキッパリ実験はやめる。あとはカキカキするのみ。

ハネカクシミトコンドリア16Sのデータ取りが終わったが、亜科内の属間なのに、予想に反して飽和気味で、基部がはっきりしない。もう少し進化速度の遅い領域を読んでからでなくてはデータにならないなぁ。しかし、明確な部分はそれなりに面白いデータで、形態情報による自分の持っていた想像と完全に一致していた。こういうとき、形態をじっくり見ていると、得することが多い。

今日は鍬(小さな手鍬)とヒマワリの種を科博に持参した。実験室のある棟の裏が空き地になっているので、そこにタネを蒔こうというわけ。日当たりが良くないのが心配だが、場所は広い。ヨウシュヤマゴボウドクダミが密生していたが、それらをのけて土を耕し、種を蒔いた。大きく育ってくれればよいが・・・。

夕方から自分の机に戻り、送られてきた学振の書類に赤を入れる。どこまで直してよいのか難しいが、研究の方向性に触れない程度には直そうと思った。選ぶのは本人次第なので。

そうこうしているうちに22時近くなったので帰る。この頃毎晩、新大久保の駅前に、気持ち良さそうにハーモニカを吹くおじさんがいる。曲になっていないし、音さえまともに出ていない。にもかかわらず、テレビで見るミュージシャンのように、腰をかがめたり、体をのけぞったり、かなり激しいアクション。しかも、曲(?)が終わると、一人で楽しそうに拍手している。とにかく楽しそう。横では客引きの中国のお姉さんが平然と仕事をしている。そんな光景を立ち止まって見ていた。

電車を降りると京都の友人から電話。女の子の京都弁は癒されるなぁ…などと思ったが、海外にどうやって揮発性の試薬を持っていくか悩んでいた。どうするのがよいのだろうか?お役に立てずにすみません。

方言といえば、東京の男がしゃべる「~でしょ」とか「~だよね」などという言い回しは、関西以西の人からみるとオネエ言葉のように聞こえるらしい。こないだうちに泊まった兵庫出身の永幡氏に言われた。でも、関西の人も「~なんよ」とか言うよな…。

キリンチルドビールがおいしい。

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