断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ケアリの形態観察用のサンプルを集めていたが、Phil Ward氏の紹介で、Gary Murphy氏が大量のアメリカのケアリのDNAサンプルを送ってくれるという。しかしもうDNA実験はしない予定…。北米の材料は貧弱だったので、もっと早く連絡すればよかったと深く後悔する。それでも羽蟻は採集してくださるそうなので、とても助かった。こちらは日本のケアリを送る予定。

特に欲しいのはAcanthomyopsという亜属のもので、北米に固有。クサアリ亜属と同じく寄生性で、同じく雌の形態が種間で大きく異なる。この形態の違いの意味な何なのだろうか。たとえ寄主が同じ種であっても、全然違うのである。

ところで今回の材料集めでおどろいたのは、アメリカの研究者でケアリの雌雄を豊富に持っている人がほとんどいないこと。誰も彼も人にあげられるほどは持っていないらしい。日本でも自分で採るしかないもんなぁ。帰りにカワラケアリの巣を見てみたら、大量の雌が出ていた。懲りずに採集する。

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