断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日で調査も半月。まだ半月が残っていると思うと嬉しい。8時起床。洗濯の生乾きで臭くなったズボンを再び洗い、熱くなった屋根に乗せて乾かす。その後、宿舎で熊手を借り、歩道の落ち葉を掃く。ここに来てから森全体が急に湿り始めたのが原因か、歩道に大量の落葉が積もり始めた。こうなると落ち葉の下を行進する半地下性のヒメサスライアリが見つけにくい。ヒメサスライアリには地表性のものと半地下性のものとがいる。

主目的は先日見逃したAenictus dentatusで、落ち葉の下を行進するため、積極的に探すのはなかなか難しい種である。3年前にこの種の野営巣から1新属新種ほか、5種ほどのハネカクシを採集したことがあり、追加ができればと思っている。

3時間かけて宿舎から400メートルほどの歩道をきれいにした。ロスリーさんによると、20年以上前にここでハシリハリアリを調査して学位を取得したSabian Kovacさんも同じことをしたそうだ。

遅い昼食の後、ヒメサスライアリを探して林内を歩き回る。17時になってようやく行列を発見し、野営巣ごと採集する。残念ながら女王は発見できなかったが、ハネカクシ1種とVestigipodaを4個体採集することができた。ヒメサスライアリは、先日Vestigipodaを見つけたものとは別種であり、Vestigipodaも別種と思われる。

今日から小学生の合宿があり、0時を過ぎても騒いでいる。先生に叱られないのだろうか。