断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

夜中に耳を澄ますと川辺の方向からRana hoseiR. signataの声が聞こえる。カエルを見て声を聞き、初めて遠くからでも意識することができた。

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電灯を持ってトイレに起きると、台所にアシナガキアリの行列ができており、そこにアリヅカコオロギとヒゲブトテントウダマシの姿があった。

昼前に宿舎を出てヒメサスライアリを求めて森を歩く。歩ける場所はほとんど歩き、ようやくどこにいてもはっきりと方向がわかるようになった。残念ながら夕方までにヒメサスライアリは見つからず。少しだけ歩道の落ち葉を掃く。

15時少し前から雷鳴が起き、16時過ぎに宿舎へ戻ったと同時に雨が降りだした。17時に雨はやみ、その直後に仕事を終えたロスリーさんがみえた。下界はまだ雨だったとのこと。

18時に車で20分ほどのSri Gombakへ食事に出かける。マレー風のインド料理で、米が炒飯だったのは嬉しかった。その足でスーパーへ寄り、野菜を買うことにする。果物売り場にジャンブーエアーがあったので、それもついでに買う。宿舎の付近で成っているものをさらに改良したようで、真っ赤で見るからにおいしそうである。

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19時半に宿舎へ戻り、灯りをつけるとすぐにヒメサスライアリの雄が飛来した。今日は3種3頭。20時を過ぎるとモリオオアリCamponotus gigasの雄が音を立てて飛来し始めた。

20時半にロスリーさんと森へ出かける。地面が濡れており、虫を見つけにくい。成果のないまま雷鳴の響く森を歩く。「さっきから雷が鳴っていますが、雨が降ると思いますか?」と聞くと、「いつもはずれるのですが、今晩は降らないでしょう」とのこと。

タケ林でChiropodemys glirodiesという樹上性のネズミを見つける。ヤマネマウスという変な和名がついているが、たしかに丸っこい胴体に大きな目、そして長い尻尾が印象的で、ヤマネと普通のネズミの中間のように見える。タケに穴を開けて巣を作るという。

確かに降らないであろう気がしたが、22時を前に雨が降り始め、急いで宿舎へ戻る。朝の状態で夕方までの天気は予想できるが、夜の天気は気難しく、前触れなく降られることも少なくない。

買ったジャンブーエアーは、宿舎の付近に成っているものよりも渋味が少なく、甘みがややあり、とても美味しかった。もちろん虫が入っていないので、臆せずにガブリといける。