断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

夜中の3時ごろに雨が降り始め、朝の8時ごろ(おそらく)まで土砂降りだった。朝の5時に発電機の音で目覚める。今日からここでセミナーが始まるそうで、9時過ぎから慌しく準備が始まった。

風通しのよい場所にスカシバのフェロモンを仕掛けるが、相変わらず来ない。地面の乾くのを待ち、昼過ぎに森へ出る。林内の暗くなる17時近くまで歩くが、ヒメサスライアリは見つからずじまい。疲れで一歩一歩が重い。

暗くなる前にシャワーを軽く浴び、標本整理ののち、ベッドで書きものや読書をして過ごし、19時に夕食を食べる。米を炊く気力がなく、カレーの缶詰と水を混ぜ、そこにラーメンを入れた。

その後もベッドでゆっくりし、22時に森へ出る。往復1.5キロほどの距離を歩くが、生き物の顔ぶれはあまり変わらない。だんだんと虫やカエルの声と顔が一致するようになってきた。ヒラタツユムシの笛のような音が好きだ。0時過ぎに宿舎へ戻り、シャワーののち、甘い紅茶を飲む。