断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

明日は採集にでかける予定で、その写真を載せることになるので、マレーシアの写真は今日で最後としたい。最後くらい自分の専門を。これもすでに紹介した種の別カット。ヒメサスライアリの一種Aenictus cf. laevicepsの巣にいるWeissflogia rhopalogasterである。赤いのがそれ。こう見えても甲虫である。アリにそっくりと言えばそっくりだが、寄主のアリには全然似てない。しかし、寄主のアリは自分たちの仲間だと完全に思っている様子だった。アリはほとんど目が見えないので(とくにこのアリは盲目)、色や実際の形よりも、触角や大顎で触れたときの感触や匂いが重要なのだろう。「要所要所」はきっとそっくりなはずである。

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