断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

篩いと植木鉢の受け皿。土壌製の昆虫を採集するには、野外で土を篩って目視で採集する方法と、土を採取して持ち帰り、ツルグレン(ベルレーゼ)装置で虫を抽出する方法とがある。これらの道具は前者の方法に使う。具体的には、良さそうな土壌を受け皿の上で篩い、受け皿に落ちた細かい土を凝視し、肉眼でその中に動く虫を探し、吸虫管で採集する。この方法の良い点は、微妙な環境の違いを観察しつつ採集できることである。同じ道具でアリやシロアリの巣を篩い、そこから共生生物を探すのにも使える。土だけを篩うのであればホームセンターで売っている園芸用の篩い(500円ほど。一番粗い網目を使う)で十分で、大きな受け皿はなかなか見つからないかもしれないが、なければ大型のバットでも良い。ちなみに私は土の粒度を計る頑丈な篩い(5.6mm目、2万円程度)を用い、篩いの上でシロアリの巣を崩すこともしているが、非常に重い(2kgほど)のが欠点である。

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