断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

8時起床。昨日、片山君がイヌビワの実が落ちていた場所で篩ってきた土壌をウィンクラーにかけたのだが、その成果は上々だった。9時過ぎにロッジを出る。

朝食はナマズの唐揚げを辛く味付けしたものと目玉焼きのごはん。

午前中はビジターセンターの裏手に仕掛けたFITを回収する。残念ながら虫の数は非常に少なかったが、立派なヒゲブトオサムシの一種Lebioderus sp.が2頭落ちていたのは救いだった。昨年、野村さんが同じ場所にFITをかけて1頭採集しており、今回どうしても追加を採集したいと思っていた。自前のトラップにはダイコクコガネ類Copris sp.、Microcopris sp.が多く、まずます。潰したヤスデのトラップには例のエンマコガネがかなり集まっていた。人糞でも1頭採れたが、圧倒的にヤスデに誘引される種のようだ。

昼食は昨日と同じ「スキ」。

午後はPha Kluai MaiへFITの回収に行く。まずは駐車場の500mほど手前の林に仕掛けた15基。あまりの成果にびっくりするほどで、受け皿の底が黒くなるくらい虫が落ちている。とくに目立ったのはスジホソコガネの仲間で、あわせて50ほど落ちていた。また、ヒゲブトオサムシLebioderus sp.が3頭、Scaphipaussus sp.が2頭落ちていた。続いて遊歩道の脇の斜面に仕掛けたものを見に行くが、こちらはかなり見劣りするものだった。

夕方までは先ほどの虫が多かった林へ。しかしいざとなると採集が難しい場所で、木の根が縦横無尽に土壌中を這っており、シロアリの塚を崩したり、アリの巣を掘ったりするのが難しい。小松君が例の菌園擬態の甲虫を得たほか、わたしがオオズアリの巣からScaphipaussus sp.を1頭得たが、16時過ぎに雨が降り出してしまい、17時に食堂へ戻ることになった。片山君はキノコからシリホソハネカクシの仲間を得たようだ。

食堂の脇の水場で洗い物をした後、食事。夕飯は酢豚とひき肉の炒め物をかけたごはん。注文した高校生に英語が通じず、小松君には焼きそばの代わりにチャーハンが来て、野菜炒めの代わりに野菜炒めをかけたごはんが来た。

明日でここも最後。荷造りを少しして、23時に就寝。