断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昼過ぎに博物館の隣にあるShedd Aquariumへ出かけた。博物館関係者は入場無料なのだが、イルカショーや今やっているトカゲ展を見るには15ドルの追加が必要だった。博物館も美術館もしかり、展示が大雑把に別料金になっていて、水族館の場合、全部見るには27ドルかかる。博物館の基本19ドルといい、かなり高いように思えるが、それでも満員御礼で、外までチケットを並ぶ行列ができていた。満員といっても、室内が広々としているので、休日の日本の水族館のような、芋の子を洗うような混雑ではない。

場所柄、カリブ海の魚や南米の淡水魚がかなり充実していた。展示物が必ず地理的に分けられており、日本の水族館の一部にあるように、南米と東南アジアの魚が一緒の水槽に泳いでいることはない。たとえばアフリカだけでも、タンガニイカ湖、マラウィ湖、ビクトリア湖、ナイル水系と、水槽が分かれており、地史やファウナの特徴についても説明してあるのが面白かった。規模はそれほど大きくないが、やはり博物学の進んでいる国は水族館の展示も違うものだと感心した。

そして全てが全て(アクア)テラリウムで、背景にかならず陸域の環境が再現されているか、リアルな水中環境が整えられている。その点は博物館のジオラマ主義とよく似ている。5mのアナコンダもテラリウムで飼われていた。

f:id:maruyamana:20071111144439j:image浮き草生態系の水槽

イルカショーは、日本のものに比べれば「なんだそりゃ」という、言葉は悪いがお粗末なもので、水中でトレーナーと遊んだり、軽くジャンプしたりする程度だった。あまりにイルカを酷使するようなものは、愛護団体に問題視されるのだろう。

最後にトカゲ展でコモドオトカゲを見る。生きたものは初めてで感激した。これもテラリウムのような環境で飼われており、30坪くらいの巨大な「入れ物」に快適そうに過ごしていた。

f:id:maruyamana:20071111153039j:imageコモドオオトカゲ