断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨日に続き・・・

ところで、恒久性といえば、プラスチックの台紙を使っている方は、ぜひとも紙に替えていただきたいと思う。少なくとも中性紙を使えば半永久的に標本が保存できるが、プラスチックは時間が経つと必ず(!!)風化する。標本は歴史を背負うものである。自分の生きている間の愉しみと決めているならば別だが、後世に標本を伝えるならば、100年後、200年後にも必ず残る素材を選ぶべきではないだろうか。そうすると自ずと使う材料は限られてくる。

こんな論文もある(プラスチックの風化に関するもの)↓
http://www.nature.com/news/2007/070521/full/news070521-12.html

その紹介ブログ↓
http://sasapanda.net/archives/1789

標本に関しては(自薦)↓
丸山宗利 2003. 小型甲虫標本の作製に関する注意点. 昆虫と自然 38(13): 31-35.

でも、ウミガメや鳥が飲み込んでしまうプラスチックがいつかは分解されるというのは良い話しだ。だからって海上投棄が許されるわけではないが。