断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

宮部みゆきは順調に読破しつつある。こんなに温かくて、そして時に残酷な話を書けるなんて、宮部みゆきという人はいったいどういう人生を歩んできたのだろうかと考えてしまう。もちろん、想像を絶する創造力と頭の良さを兼ね備えた人であることは確かなんだろうけど。

昨晩は骨休めに東野圭吾の『私が彼を殺した』を読んだ。最後になっても犯人を明かさないといういじわるで面白い推理小説だった。これほど活字を読むなんてことはこれから先にはないかもしれない。家であまりやることがないし、テレビも面白くないし、それで小説を読むことが習慣になっている。日本に帰ったらきっと家でも顕微鏡を覗いたり論文を書いたりするので、小説を読むのは寝しなや旅行先に限られることになるだろう。

今日は重要な仕事をした。Ulu Gombakのマンマルコガネのソーティングと箱詰めである。六本脚さんから標本箱を送っていただき、そこにぎっちりと詰め込んだ。結局、全部で17種も含まれていた。そのうち4種は1頭のみで、200頭くらいあるド普通種が3種あった。あとは5頭から30頭ほど。おそらく、確実に生息してはいるが、生息場所が手の届かないところだったりして、まだ採れていない珍品がいくつもあるのだろう。でも8割がた押さえたのではないだろうか。これから撮影し、そのあと、イタリアに不明種を送って種名を明らかにする。

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2台目のパソコンも逝ってしまった。外付けハードディスクが停止してしまったと同時に、パソコンもフリーズ。そのまま何をしても立ち上がらなくなった。外付けハードディスクは前回と同じものだったので、このハードディスクに問題があったようだ。なんでパソコンが・・・・。

今後は自宅のおんぼろパソコン(一度停止するとなかなか立ち上がらないので、かれこれ数週間立ち上げっぱなしにしている)で朝晩に仕事をし、昼間は博物館でパソコンなしの原始生活を送ることになりそうだ。それはそれで健全かもしれないとも思う。