断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

以前のブログで250枚ほどの写真を紹介していることがわかりました。これからは新しい写真を紹介したいのですが、しばらくはネタがないので、それら古い写真を掘り起こしていきたいと思います。
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初っ端はプロフィールにも使われている好蟻性コガネムシLarhodius maruyamaiL. hashimiとしてそれぞれ記載されたが、実際にはCyobiusという属へ移すのが適当のようだ。この属の種の寄主との関係や行動については、いろいろと断片的にはわかってきたが、もう少し情報が集まってから成果を公表したいと思っている。
亀の子のような可愛いコガネムシだが、実は完全武装で、脚は腹面に完全に収まるようになっていたり、跗節は太短くなっていたりと、不意のアリからの攻撃に耐えうるようになっている。
これから紹介する写真で灰色の背景のものは、フィールド自然史博物館にある撮影装置(Microptics)で撮影したもので、層状に撮影した高画質の写真10-30枚を合成したものである。リンク先にもあるが、アメリカ自然史博でも使われている装置で、撮影効率(1枚3分ほど)と得られた画像の質を考えるとこれ以上のものはないと思う。九大にも欲しい・・・。