断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

構内のヒマワリに鶏糞を与える。播種が遅かったせいか、最大限に伸びる前に花が咲いてしまいそうだ。日陰のヒマワリは続々とヤマトシロアリの食害を受けている様子。
昼過ぎに教員数名でお茶会。たまにはよいものだ。引き続き夕方から展示資料の案内作成の打ち合わせ。
それから机の上に放置してあったオオチャイロハナムグリの標本を作る。オオチャイロハナムグリは雄の成虫が人間にもよくわかるフェロモン(?)臭を出すのだが、それが完熟した桃の香りに良く似ている。芳醇な香りが部屋に漂った。ちなみに属名をOsmoderma(中性)というのだが、ギリシア語で「匂いのする皮」を意味する。
匂いといえば帰りの電車のなかでアメイロケアリの翅蟻を見つけた。アメイロケアリの大顎腺内容物の主成分はシトロネラで、柑橘系とてもさわやかな匂いがする。久々にクンクンと嗅いでみた。ヨーロッパのアメイロケアリの仲間には、種小名がラテン語「ミカンの」を意味するLasius citrinusという種もいる。