断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

Outlook2007に変えたものの送受信が上手くいかず、いろいろ調べたところ、余計なファイルがトレイにあるとかで、ゴミ箱を空にしたら上手く動いた。それからpptの準備を始める。夜までに9割がた完成。これからが大変だ。
2001年に着手、材料集めで中断、2004年から本格的に開始したケアリの研究がようやく論文になった。紆余曲折(第1著者の交代も)、喧々囂々の議論を経て、分子+形態の解析となった。帰国直前の投稿だったため、それ以降は共著者のおんぶに抱っこになってしまった。それでも、材料集めから執筆まで、それなりの時間をかけた。文句がないわけではないが、得られた樹形は良い線を行っているのではないかと感じている(虫屋の感、でもなく)。
ケアリの系統関係については、あのE.O.Wilsonが博士論文で先鞭をつけ、それ以降も2つの論文によって、研究がなされていたが、十分な材料を用いた研究はなかった。この研究は主要な分類群を網羅しており、少なくとも今後の研究の下地としての価値はあると思う。私自身、これを下地にして、亜属ごとの種間の形態進化、種分化等、もう少しつっこんだ研究をしたいと思っている。
http://www.biomedcentral.com/1471-2148/8/237/abstract