断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ニコンの方がきて、AZ100のデモをしてくれた。垂直視の顕微鏡(ユニバーサルズームであって、実体顕微鏡とは呼ばないらしい)はライカを含め、各社で出しているらしいが、この機種は最新最高のようだ。たしかにすばらしい。恐ろしくよく見える。細石クンの持ってきた1.5mmほどのアリの毛の形まではっきりわかる。この顕微鏡では最大300倍の観察や撮影ができてしまうので、そうなると走査型電子顕微鏡の出る幕はほとんどない。ちなみに価格は200万円(電動微動装置をつけると350万円)だそうだ。友人の江口さんは自腹で買って自宅に置き、すばらしいアリの標本写真を撮りまくっているが、そのことはニコンの関係者でも有名になっており、社内の発表会のネタにもなっているらしい。
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行きがけにいつもミカンを植えた家の前を通るのだが、そのミカンにナガサキアゲハが産卵に来ていた。子供のときに「長崎は今日も雨だった」を聞くたびにナガサキアゲハを思い浮かべていたが、こうやって大きくて無尾のアゲハが身近で見られるのは嬉しい(近頃では関東でも見られるようになったらしいが)。そして、福岡は今日も雨だった。