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大阪自然史博物館・大阪自然史センター編「鳴く虫セレクション 音に響く虫の世界」。コオロギやセミを中心とした鳴く虫のわかりやすい総説。どれも面白いものであるが、加納さんの「江戸東京の虫売り:鳴く虫文化誌」がとくに興味をひいた。日本の文化の最盛期は江戸中期以降にあったといわれるが、その時期に虫売りも隆盛をきわめた。その様子と歴史がよくわかる。著者は昭和初期に虫売りが衰退してしまったと言っているが、私が小学生のころまで純然たる虫売りの屋台はあった(富岡八幡宮の縁日)。
- 作者: 大阪市立自然史博物館,大阪自然史センター
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 2008/10
- メディア: 単行本
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