断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

沖縄何とか如とかに勤めている大野さんという北大時代の先輩が同僚を伴って研究の相談に来るというので、雨天の低気圧だったこともあり、どんよりとした気分で待ち構えていた。来てみれば、同僚というのは昔に昆虫学会で会ったことのある貴島君と九大昆虫の卒業生の喜久村さん(旧姓我那覇さん)だった。さてお茶を淹れて研究の相談を始めようと思ったら、要はミジンコみたいな甲虫を使った防除に関する共同研究の話で、始まって数分で終わった。「ではさようなら」では申し訳ないので、仕方なく展示室を案内したり、標本室を見せたりしたついでにヒゲブトオサムシの標本を自慢したり、マンマルコガネのかわいらしさを力説したりした。。
夕方に大名の「603」という餃子屋にお連れする。仕事の愚痴を聞いてあげたり、釣りの話しをして、基本的にとりとめもない呑気な話しを肴に開店から閉店近くまで飲み続けた。沖縄では5時間も6時間も同じ店で飲み続けるのが普通らしい。その後、「一幸舎」で〆のラーメンという行為を経て駅まで戻った。「あんなミジンコの同定をしてあげるんですから、こんどは沖縄に招待してください」と念を押して別れた。