断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

いま3人共著で世界のアリノスハネカクシ族のカタログを作っており、私は末席で問題のある分類群の所属の変更と寄主であるシロアリとアリの学名の確認を担当している。今日は所属の変更の部分を書きあげて送った。シロアリとアリの学名は解決したので、これでかなりの部分は終わった。欧米人はカタログ作りが好きな人が多いが、多くの研究の基礎となる重要な仕事という意識があるのだろう。文献の圧倒的にない日本ではできない(できないことはないが現実的でない)仕事であり、こういうものに関われるのは光栄なことである。
夕方は論文の新種記載部分を書きあげた。記載はメンドクサイと思っていたが、こうやって久々に研究できると何でも楽しいものだ。週末がセンター試験でつぶれる思うと余計に頑張らなければと思う。
ドイツの直翅の研究者からアリヅカコオロギの材料協力と共同研究の話しが来る。急いで小松君に電話してお互いに大喜び。日本では1種と思われていたものの中に複数種があったが、ヨーロッパでも同じような状況である可能性があるらしい。
アメリカのゴミムシの研究者と標本交換の話し。こっちは趣味。
月刊むしの「甲虫界」のネタ探しのため、夜は昆虫学教室の書庫を見る。ついでに英彦山の佐藤君、ヨコバイの吉松さんと餅を焼きながら話し込んだ。