断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

生協に買い物に行ったついでに、「生物の驚異的な形」、「動物分類学」を購入。
「生物の驚異的な形」はエルンスト・ヘッケルの画集。これだけまとまったものが安価で買えるのはすばらしい。極めつけは放散虫だが、この時代の設備でこれだけの細かい観察をするには大変な苦労があっただろう。
「動物分類学」は科博でお世話になっていた松浦さんの著作で、前から気になっていた。類書はいくつかあるが、本書は全体に理屈がわかりやすく、著者の経験に基づいた事例が豊富で、これから分類を始める学徒には大変刺激になる本だろう。また、分類学を専門的に学ぶことのなかった人が、分類という学問の感覚をつかむうえでも有用な書籍に思える。