断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

最近の論文と比較しながら素木得一の古い論文の記載(ハエ)を読み解いているのだが、まるで暗号解読のようだ。問題は(私の知識不足と)ハエの口器の複雑さと多様性にある。たとえば口吻。この口吻というのは、ハエでは口器のいろんな部分が退化したり発達したりして一組のなったもので、分類群(科)によって各部の発達の多少が異なり、小腮鬚が切り離されていたり、別の呼び名の付属物が付いていたりしている。だいたいわかったが、素木先生がどういう風に使っていたかを知る必要があり、まだ確認が必要である。口器については甲虫のほうが明快で、遠くはなれた分類群でも容易に対応をつけることができる。

        • -

昨日、愛媛大の片山君にマレーシアに行かないかと誘いの電話をしてみた。ところがそのころは海外の博物館に行くという。そっちのほうが面白そうだ。がんばって欲しい。

        • -

今日は展示会場に高校時代の友人が来たという。会場係りの学生さんから電話があったのに気付かなかった。申し訳ない。ハエと格闘してました。友人は最近、東京から天草に異動になって、船を買って、釣り三昧の幸せな毎日を送っているという。都落ちともいえるが、「どこに運が回ってくるかわからない」と本人は喜んでいた。