断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

10時に学生さんが来て、研究の相談をかねて、年明けの学会発表の練習を見る。つい先日、彼に対して、君の学会発表はつまらない、あんな発表ならしなかったほうがマシだ、などと散々罵ってしまったのだが、今日の発表は実に良く練られていて、しかも大変面白かった。優秀な上級生との共同研究なのだが、相乗効果で良いものが出来上がりつつある印象があり、また本人の発想も鋭かった。朝から希望に満ちた良いものを見せてもらった。
これについては後で気づいたことがあった。彼を叱った折に、どうしてこういう視点でやらないのかと話したのだが、今回の実験はまさにその視点であった。そして、その実験はすでにこの春から始めていたという。普通だったら、私に言われたときに「もうそういう実験をしています」と言うと思うが、彼は一切そのようなことを出さなかった。おそらく、その時点では自信のある結果が出ていなかったからだろう。その点、大変に潔く、とてもすがすがしい気持ちになった。今日は不意打ちを受けた気もしたが、こういう驚きはとても嬉しい。
それから京都へ遊びに行った4年生の堀江さんがお土産を届けてくれた。
12時半に細石君と待ち合わせ、福岡検疫所へ行く。今日は黄熱病の予防接種。13時に集合し、副作用などの説明を受け、13時半に接種を受ける。14時にイエローカードを受け取り、帰途へつく。
14時半に昆虫のゼミに駆け込み、最後の方に間に合った。
それから生協へチケットを予約に行く。最初の見積もりはものすごく高かったのだが、同行の方が安い購入法を見つけてくださり、その方法で改めて生協にお願いした。業者に任せっぱなしにせず、自分でも調べる必要があることを学んだ。
次に学生さんにゲルの切り出しの方法を教える。キットを使う方法。
夜から少し絵描きと撮影をする。ロトリングの調子が良い。