断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝から雨。少し寝坊して8時に朝食を取り、再びうとうとする。これでここ数日の寝不足が解消できた。
10時近くに雨が小ぶりになったので、外へ出た。まずは湯泊周辺でひたすらにオオシロアリを探して朽木を割るが、良い木がなかなか見つからない。イエシロアリとヤマトシロアリは多い。それ以外ではエサキクチキゴキブリやオオゴキブリが朽木を占拠しているのだが、たまにそれらを誤って潰してしまい、ひどく心が傷んだ。とくにエサキのほうは家族仲良く暮らしているので、朽木崩壊はすなわち家庭崩壊を意味する。
昼は栗生で蕎麦屋を見つけて「ざるそば」を食べた。素朴な味がした。
昼過ぎにようやく中規模のオオシロアリ営巣木を見つけ、ハネカクシを探す。オオシロアリハネカクシHodotermophilus gloriosusがいくつか出てきたので、ガスクロ用に保存する。
それにしてもオオシロアリは大きくて立派である。石川の福富さんが昆虫館の展示に使いたいというので、大型タッパーにぎっしりシロアリを詰めて送る準備をした。
それから夕方まで朽木を探すが、小規模な営巣木が見つかっただけで、ハネカクシの追加はなかった。まだまだ足りない。明日もオオシロアリを探すことになりそうだ。
夕食前に昨日のヤクシマキバナガミズギワゴミムシを観察する。予想通り、日没後には盛んに岩の上を歩き回っていた。苦労して石を起こすよりも、夕方から夜間の干潮時に這っている個体を採集するほうが効率的で生息地の破壊も少なくてよいように思う。
夕飯は白身魚のムニエル、カボチャと切り干し大根の煮付け、刺身(おそらくムロアジ類、キビナゴ、メバチマグロ、甘エビ)、カメノテトコブシの塩茹で、ササゲのおひたし、メダケ(のような細い筍)の吸い物、メダケご飯など。