断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

久々に井田さんが標本作成のバイトに来る。曲がった標本について、「標本は何百年も使うつもりで作るんだ」と言って叱咤した。しかし、よく考えたら私も井田さんも何百年も生きないので、そんなに目くじら立てるのも変なことだと思った。もはや信仰に近いものがある。
午後から板谷君と藤野さんが来て、廣澤さんからデータベースの説明を受ける。明日からデータベース入力の作業が始まる。熊本県の大塚標本の甲虫類の入力を始めるのだが、年度内にどこまで終わるか楽しみだ。古い学名をどう扱うかが難しいが、当面は当時の学名で入力するほかない。こういうときに学名より安定している和名は便利で、幸い、大塚標本は和名の併記されていることが少なくないので大変有用である。同定ラベルというのは一般に学名だけのことが多いが、和名が併記されているとより良いと言える。多くの標本は熊本昆虫同好会の会誌で発表されており、入力後は会誌の号頁との照らし合わせが必要になるが、それは将来的な仕事だろう。
暗くなってから突然の豪雨と雷鳴。細石君と作業していたら、突然停電となった。束の間のロマンチックな一時だった。おぇー。
夜は「PiCNiC」でハンバーグ定食。「ご飯少なめにしてください」と言ったら、知らないおじさんに「若いのはいいな!」と言われた。少なめのご飯と若いこと良さの関連性について熟考しながら食事した。昨日は店の手伝いと思われるおばさんと同時に入店したら、「お、同伴か!」と同じおじさんに言われた。