断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今朝の室温は5℃。寝具は毛布1枚しか支給されなかったので、明け方に寒さで目が覚めた。WIFIよりも暖房が欲しい。ロビーで寒くて眠れなかったとおじさんが文句を言っていた。
11時ごろ、虫を探しながら、歩いて街へ出ることにした。途中で遺跡のような公衆便所を見つけた。左が小用、右が大用。新ししい殺蛆剤の容器が置いてあったので、夏には使われる現役のようだ。足置き場や手前の溝が親切。


途中に寒さに震えるチョウを見つけた。

途中で日本式焼肉店を見つけ、そこで昼食とした。400円程度で、たくさんの肉や総菜がついてきて、とてもお得だった。
それから嘉道理農場へ行く。蛾屋のRogerさんの案内で、すでにロンドンへ帰ってしまったJohnさんのアリの標本を見る。目当てはヒメサスライアリだったのだが、台湾まで北上していないような種群のものが複数あって、さすが香港と思わせた。
ここを基産地として非常に多くの好蟻性・好白蟻性ハネカクシがPaceによって記載されていて(すべてライトやマレーズトラップによる採集品)、いつか調査したい場所である。今回は許可が間に合わなかったので、小松君と下見して歩き回った。農場の周囲にはすばらしい林があり、センザンコウやオオアタマガメ、ニシキヘビも生息しているようだ(最近の目撃情報が掲示版にあった)。


電車のなかで、車内のテレビの速報に、「日本茨城県男用刀斬人・13人死傷」というニュースが流れた。金曜の夜とあって、帰りの電車はものすごい混雑。香港の地下鉄は車両がとても多い。そして多くの人をさばくために、エスカレーターが非常に速い。

夕飯は中環の駅に近いワンタン麺の店で、ワンタン麺や牛肉麺や餃子を食べた。いずれも美味。
明日の朝の最低気温は2℃だそうで、このままでは風邪がぶり返しかねないので、途中で掛布団を買った(羽毛の軽いものだが、たったの2000円)。小松君にも買おうとしたが、「服を着こんで寝ますので、なんとかなります」と頑なに受け付けなかった。