断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

年内に終えるはずだったレッドリストの原稿、あと一息なのだが、その一息に苦労している。終わらせずに年を越すのも気持ち悪いので、午後から大学へ出かけた。
外へ出るなと言われているかのように寒い。小雪がぱらつき、風が強い。
結局、全部は終わらなかった。3日から出勤しよう。


―今年1年を振り返って―
印象的だったこと

  • カメルーン調査。乾季で虫はほとんどダメだったが、初めてのアフリカは強烈だった。日記は書けなかったが、詳しくは同行した堀さんの採集記を読まれたい。
  • 修士1年生2名の指導開始と4年生2名の卒論指導。みんな優秀で頑張ってくれた。教育っていうのは難しくて、学生それぞれに違うやり方をしなくては前に進まないことを学んだ。大学によっては問題をかかえた学生も少なくないようだが、こちらの学生は素直だし、言ったこと以上をやってくれるし、恵まれていると感じた。
  • ツノゼミ展。完璧に自前の展示物で何かやってみたいと思い、写真と標本の展示をしたのだが、これが予想以上の好評だった。2ヶ月間1日も休めず、ちょっとキツかったが、自分としてはまずまず満足のいく展示であった。
  • マレーシアやタイの調査。いろいろと刺激的な虫が採れた。また、学生と行くのは、やはり楽しい。

反省点

  • 忙しすぎてきわめて非生産的だった。これに尽きる。現在印刷中のものを含め、主著あるいは主著者と同等の論文は10本。一見多いが、厚いものが書けなかった。