断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今朝は郵便関係の商店(私書箱や発送などを請け負っているなんでも屋)からFedExで航空券の半券と昨日もらった施設使用料の領収書を発送した。わずかな紙きれを送るのに44ポンド(6000円)もかかってびっくり。
今日、自分の居室の位置を調べてみた。赤い矢印の窓のあたり。

甲虫の研究室にヒトシタカノ君という日系イギリス人がいる。ご両親が日本人で、島根に家があるそうで、中学生までは夏休みごとに日本に帰っていたそうだ。だから日本語の会話にはほとんど不自由しない。(ただし私は難しい単語を使うようで、ときどき「軟化」が必要だった。)
その彼が現在博物館に来ている経緯を聞き、それが何とも面白かった。タカノ君はロンドン大学の動物学科卒業後にオークション関係の会社に勤め、主に美術品の売買を担当していたそうだ。そこでロスチャイルドの蝶のコレクションの売却に関わり、落札した大金持ちと知り合いになった。その大金持ちは、タカノ君にチョウのコレクションの本の出版を依頼し、同時にタカノ君の生活を保障することにした。さらに、タカノ君が甲虫が好きだということで、博物館の資料増大のため、タンザニアの糞虫調査をさせてくれているという。タカノ君は年に何回かタンザニアに行き、膨大な甲虫を採集し、その標本の研究をしつつ、博物館に標本を収めているというわけである。そして今月末から再びタンザニアに2カ月行くという。なんとも夢みたいな話しだ。