断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝起きてホテルの食堂で朝食。ジュースがかき氷のシロップだったりして、全体にいまひとつ。
午前中はトラップ類を仕掛ける。久々のM式FITの出番で、3人で45基を仕掛けた。最初の私の30基はJeriau Waterfallという滝の近くに仕掛けた。以前にここでColilodionという珍奇なアリヅカムシを採っており、追加が採れればと思った。また、ノボタンの一種にコツノゼミの一種Tricentrus sp.を見つけた。ノボタン類はツノゼミの集まりやすい木と言われるが、実際にはそれほどでもない。場合による。

途中で今回の本命であるヒメサスライアリの行列を見つけたが、巣が見つからないので、夕方見に行くことにした。
それから、昼食を挟み、Bishop Trailに中峰さんの15基を仕掛けた。
途中で島田さんに会うと、島田さんもヒメサスライアリを見つけたようだ。出だし好調と言える。
私もひたすらにヒメサスライアリを探し、ようやく1つ行列を見つけたが、行列の先頭は急傾斜の谷底に伸びており、巣を探すのを諦めた。それからホテルに戻る途中、外来種Piper aduncumにシロオビハタザオツノゼミPyrgauchenia pendleburyiが無数に集まっているのをみつけた。マレー半島の山地帯の固有種である。こういうツノゼミは嬉しい。あちこちで雌が卵を守り、その周りにかわいい幼虫がいた。この種は必ずといってよいほどナナフシアリの一種Myrmicaria sp.に守られている。


また、Acalypha wilkesianaという栽培種に変わったマルツノゼミの一種Gargara sp.も見つけた。

早めに中華の夕飯を食べ、Jeriau Waterfallにライトトラップを設置し、私は昼間見つけたヒメサスライアリの行列を探す。しかし、いくら探しまわっても行列は跡形もない。うーん。。。島田さんたちは別の行列追っているので、そちらの成果に期待したい。
それからホテルに戻り、外灯を見ると、コーカサスオオカブトやかっこいいカミキリが来ていた。
今日はひたすらにヒメサスライアリを探して歩き回り、疲労困憊。ここのトレイルは起伏があり、なかなか大変。0時半現在、まだ小松君や島田さんたちは戻らず。