断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

出かけようと思ったらカメラの電源が入れっぱなしで、電池が切れていたので、写真が撮れなかった。
本当ならば街へ帰る日だったのだが、明日の朝一番で空港へ向かうことにし、今晩もGombakに宿泊することにした。
今日は次回の採集のために良いトレイルを探して歩き回った。宿舎から2時間ほど坂道を上がり、途中で数か所、すばらしいトレイルを見つけた。ここいらにFITを仕掛けたりしたら、すごいだろうなと思った。
道すがら、ヒルガオ科のMerremiaの大型種の蔓にサファイアツノゼミが目立った。他にツノゼミはほとんどいなかった。秋に来たときにはいろいろなツノゼミが見られたのに、今は時期を外しているようだ。
写真がないのはさびしいので、昼間採集して生かしておいたコガネムシを撮影した。おそらくAnomalaMimela属、あるいは近縁の属で、珍品ではないが、少ない種だと思う。前翅が透けて後翅が見えるのは、コガネムシとしては珍しい。

ついでに、帰国した島田さんに送っていただいた写真を貼りつけておく。今日はメールの調子がよく、写真がダウンロードできた。
初日の屋台。今回はドリアン三昧だった。以前に別府さんに教わった猫山王Musang Kingというドリアンが最高で、これを一度味わうと、他のドリアンがもの足りなく感じるほどである。他の地域では売っていないと思われるので、これを食べるためだけにマレーシアに来る価値があると思う。

The Gapという採集地で、金尾君がシロアリの巣を掘っている。そしてその横で、寝ている人がいる。ここはダニやヒルがいなくて快適だった。

朝日新聞に広告が載ったとのことで、それを送っていただいた。「苦味の中から立ち上がる優しさ、それを味わえる人でありたいと思いました」と麻生久美子さんに絶賛されています。