断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

10時過ぎに起きる。この1週間は毎日4−5時間睡眠だったので、もっと寝不足だった細石君も同じくらいに起きた。
ラーメンを作ってブランチ。1時間後に帰ってきた小松君は「これ、いつもと一味違いますね」と言って伸びきったラーメンを食べていた。
それから洗濯などをして虫を探しに出かける。小松君と新しい場所を探して歩き回る。ツノゼミはいくつか未採集の種が得られた。
途中で2か所不法投棄の場所があり、大きなウシの死骸が崖の下に棄てられていたのにゾッとした。多数のハエと異臭が谷底から吹きあがってきた。小松君は興味津津で覗きこんでいた。
夕飯は野菜いためカレーを作った。卵を入れるのがミソ。
今日得られたツノゼミの一部。昨年ミッシ―が採集してくれたLeptobelus damaがまとめて採れた。優美な角を持つすばらしい種で、嬉しい。この写真で3属4種入っている。よく似ているが、3属は全く別の(遠縁な)族に含まれる。

細石君は枯れ枝に住むアリを中心に採集している。1つの枝にシリアゲアリの巣があり、アリヅカコオロギとMastigerという属の微小ながらかっこいいアリヅカムシが出てきた。後者に小松君が酷く興奮し、写真を撮ったはいいが、そのまま逃がしてしまった。Mastigerで初めての寄主だったが、証拠は写真だけ。

昨晩から野外実習に来ているマラヤ大の学生さん相手にセミナーを開く。ニコニコと嬉しそうに聞いてくれるのが、なんとも楽しい。