断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

このときは細谷さんのご依頼でネブトクワガタの一種を探していた。樹液の出る小さなうろがあり、そこには樹液と雨水が溜まっているのだが、ネブトクワガタはそこから腹部の先端だけを出して、ほとんど潜水するようにその液体を吸っていた。それで、捕まえようとすると、すぐに水中でもあるうろの中にもぐりこんでしまう。しばらくすると苦しくなるのか、再びお尻を外に出していた。そのようなうろはトンボのヤゴの発生地にもなっているようで、うろの近くに写真のイトトンボが点々と止まっていた。