断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

Kaeng Krachanは乾季の終わりで、カラッカラだった。着いた日に激しい雨が降ったが、その後帰るまでの1週間全く天水がなく、次第に道沿いの植物が萎れていった。当然、そんなところに虫の姿はない。しかし、いったいどこに隠れていたのか、灯火には多くの虫が集まった。しばらくは灯火の虫の写真を紹介する。



大型のカマキリモドキ。立派なカマがついているが、ウスバカゲロウなどに近いアミメカゲロウ目の完全変態昆虫で、カマキリとは縁遠い。しかし、気性はカマキリ以上に荒く、昨年同地を訪れた際に同じくらいの大きさのカマキリと同居させたところ、あっという間にカマキリを捕まえて食べてしまった。
ちなみに写真のものはアシナガバチ類に擬態している。ハチ擬態の昆虫のなかでは最も完成度の高いものの一つだろう。