断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

サスライアリ属Dorylusの雄アリ。この属はアフリカに繁栄する一群であるが、アジアにも少数の地下性小型種が生息する。今回は2種を得た。どちらも25ミリメートルほど。アフリカでは、働きアリ雄アリともに大きな種がいる。最大種は日本のスズメバチほどある。大きな腹部を重そうにぶら下げて飛ぶ様子から、南アフリカでは「ソーセージフライ」と呼ばれている。

Dorylus (Dichthadia) laevigatus。最も原始的なサスライアリとされる。分布の中心であるアフリカにおらず、アジアにるのは不思議だ。遺存的な種なのだろう。

Dorylus (Alaopone) vishnuiマレー半島より北に生息。ボルネオにもいることになっているが、別種ではないだろうか。