断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は午後から某学部の学生さん40人を展示室や収蔵庫にご案内した。最近の若者の生態がよくわかった気がした。私が昆虫の研究をしていると自己紹介したにもかかわらず、標本を見せると「気持ち悪い」と声に出す子がたくさんいた。箱ごとに「気持ち悪い」と言われると、本当にうんざりするが、昆虫に対する一般人の考え方というのはそういうものかもしれないと学ばされた。とくに私が嬉々として見せたゴキブリには負の反響があった。もちろん「君たちのほうが気持ち悪い」などとは言わず、「みんな森のなかにいて、君たちよりよっぽど清潔だから」とやさしくたしなめた。それに対して「私清潔やもん。お風呂はいっとるもん」との反論もあった。でも、単純に「きれい」だと喜んでくれる子も複数いて、それは嬉しかった。
ハチの菅原君がFITの仕分け作業を終えたものを持ってきてくれた。仕事が早い! 奄美に行ってマレーズ式採集罠を仕掛けるとのことで、お土産を期待してアルコールを3リットル差し上げた。