断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日からハムシ研究者で、アメリカのスミソニアン研究所のコンスタンチノフさんとチャモロさんが福岡にやってきた。これまで、つくば、宮城、北海道、石川、大阪、愛媛と採集にめぐっていたそうだ。今回の訪日の目的はハムシではなく、アメリカで大害虫になっているアオナガタマムシの調査だそうだ。害虫化しているとはいっても、日本では珍種で、今回まだ1頭も採れていないという。明日から一緒に大分へ行き、大分昆虫同好会の方々にお世話になることになった。せめて近似種でも採集できないかと思っている。
石川では福富さん(でかまる君)が案内してくれた。採集に連れていってくれたり、珍品の標本をくれたそうで、たいへん喜んでいた。こちらも紹介した甲斐があったし、福富さんも共同研究の機会を得られたようでよかった。
午後にこちらの標本を見終え、夕方近くに天神のジュンク堂にお連れした。日本の図鑑類や昆虫本の多さに感動していたが、手頃な本に限って学名が出ていないことを残念がっていた。小檜山先生の「葉虫」と植物図鑑を購入していた。
途中でお金をおろそうとした時、銀行の窓口が15時に閉まることに驚いていた。「だったら朝6時からやっているはずだ」と言われてしまったくらい。たしかに早い。
私は大学に戻り、生協でピノを7箱買って、仕事の続き。18時から意識がなくなり、1時間ほど眠っていた。夕飯は22時頃に小麦冶で「そば」を食べた。そばと入っても、ライ麦や小豆でできているそうで、そばアレルギーの人に配慮されている。食の弱者の世界が広がるのは素晴らしいことだし、味もほんとうのそばのようだった。本来ならば全品にわたってネギ抜きにするべきである。