断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝から公開展示の監督にでかける。比較的出足好調。でも、展示内容を見てくれる子供は少なく、工作や実験に集まる子が多い。今回の展示は環境問題教育を課題にしたものだが、子供向け展示で新しいことをするというのは、非常に難しいことだ感じた。
写真は「エレファントノーズ」という実験で、過酸化水素水溶液に食紅で染めたイースト菌(50度くらいの湯に溶かしたもの)と洗剤を混ぜると、発生した酸素で、ゾウの鼻のように泡が噴き出るというもの。幼児は英語なんてわからないから、「ぞうさんのおはな」みたいな名前でいいと思うんだけどね。(私はモルミルス科の魚しか思い浮かばない。)

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午後から糸島地区の衛星展示の展示替えに出かける。まずは「志摩歴史資料館」へ。今回から「世界の美しい甲虫」という連続もので行く予定。ここはホウセキゾウムシ。

志摩歴史資料館では「世界の甲虫大集合」という共催展示も行っている。すごい内容の標本が115箱も並んでおり、かなり見応えのある展示だと思う。地元の子供たちが大喜びで見に来るとのこと。





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次に、二丈町の「きららの湯」へ。ここではゾウカブト。

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それから「伊都文化会館」へ。ここはゴライアスオオツノハナムグリ

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そんなこんなで展示関係の仕事で終わってしまった1日だった。過労気味なので、明日はゆっくり眠ろうと思う。
でも良いことが一つあった。公開展示の受け付けの学生さんで、農学部1年生の女子が、昆虫標本作成のアルバイトをしてくれるという。今日、さっそく軽い打ち合わせをした。話しを聞くと、結構虫が好きで、しかもバンドでドラムをやっており、小学校の時にヴィブラフォンで「イパネマの娘」を演奏したという。ただし、私が机の上に飼っているミミズハゼを見せて、「これがムーミンのニョロニョロのモデルだよ」と話したら、本当に信じてしまった。迂闊に冗談が言えない。