断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝、アイスコーヒーを買いにスーパーに寄ったら、財布にお金がないことに気付いたので、カードで支払ったのだが、暗証番号もサインもなにもなかった。アメリカのスーパーも同じで、そのときは「これでカードを落としたらあぶないな」と思ったのだが、日本でも同じ形態があるとは知らなかった。
午前中は、新制学芸員課程の「博物館資料保存論」の講義で、1コマ受け持った。昆虫の標本を中心に、動物全般の標本の保存法について説明した。当然、1コマでは十分に話しきれない。

      • -

Whitesloanea crassaが咲いた。嬉しい! 先日の科学茶話会の際にお客さんに頂戴したもので、水やりに細心の注意を払って維持していた。まさか咲いてくれるとは。難しい種のようなので、来年までもたせる自信があまりない。

      • -

カイコが一斉に羽化した。産卵を始めているものも。3日間連続でカイコの様子を見に来て、繭作りから羽化まで観察されたお客さんもおり、意外に人気のある展示物となった。

      • -

「九大ミュージアムバス」という企画が進行している。博物館の収蔵資料を撮影し、西鉄バス内をその写真で一杯に使用というもの。最初は鉱物、現在は植物のバスが走っていて、今月末からは昆虫になる。芸術工学部の学生さん主体の企画で、撮影は九州産業大学の写真野先生。今日は学生さんが博物館に来て、その写真の打ち出し作業が行われた。昆虫で一杯のバスに乗った人からの苦情が来ないか心配だが、ただただ祈るのみ。
http://www.facebook.com/pages/%E4%B9%9D%E5%A4%A7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%90%E3%82%B9/110889775724612

      • -

コガネムシ研究会の会誌「Kogane」が届いた。今回は、私がタイのカオヤイ国立公園で採集した糞虫の論文が益本仁雄さんらによって発表された。9属にわたる30種採集されていて、そのうち4属11種が新種で、4属4種の学名に私の名前をつけていただいた。そのうちの一つはmaruchanusといって、私のあだ名の「まるちゃん」の造語。