断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

「アリの巣の生きもの図鑑」雑感2
本書の著者は5人いるが、筆頭著者は私だけでなく、小松君も同等である。くれぐれも、そのように認識していただきたい。だから、はしがきの著者を「丸山・小松」とした。本書の主役は、なんといっても生態写真である。その写真は小松君の写真が大部分を占め、その裏には小松君の才能と並々ならぬ努力がある。実は、小松君を主著にしようかどうか、最後まで迷った。しかし、私の15年の知識の蓄積や編集の労力も並大抵のものではなかったので、今回は花を持たせてもらった。もちろん、工藤君、島田さん、木野村先生の協力は欠かせなかった。工藤君の写真は本当に絵的に美しいし、島田さんの才能も半端なものではない。木野村先生の手によって、近年日本で初めて分かったこともあまりにも多い。今回の本は、たまたま同時期に、同じようなことに興味を持った人がそろったことによる、奇跡といってよいかもしれない。